最近…JAZZを聞く機会が多い。もともと嫌いじゃない。 「キャバレー」という映画を見てから興味を持った。 主題歌が「レフトアローン」でマリーンが歌っていた。 「レフトアローン」からビリーホリディに興味を持った。 本を読んだり、CDを買ったり、JAZZがBGMの店ばかり選んでた時もあった。 でも、聞けば聞くほど訳がわからなくなった。 自分の中に音楽の基礎など何もない、まだドラムを始める前だ。 高い塀と鉄の扉に阻まれて、がんばっても入り込めない。 そんな気がして聞かなくなった。 店にも行かなくなった。 JAZZへの気持ちが薄れてきた頃。 「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が始まった。 第1回目は50バンド位だったろうか? 最後は市民広場にドラムが2台あってその回りには観客がみっちりと埋まっていた。 お互いの姿が見えないのにリズムは乱れていなかった。 子供のように櫓に登りサックスやトランペットを吹く人達。 みんな楽しくて仕方がないようだった。 高い塀も鉄の扉も自分が作り出したものだったのかもしれない。 そんな気がした。 それから2年後。ドラムを始めた。 バンドを組み、ライブ何ぞをやるようになって10年。 これから自分がどこに行くのかまったくわからない。 ただ言えるのはずっとドラムは続けるだろうという事。 あの日櫓の上で楽しそうだった人達のようになれるのはいつだろう? ジャズフェスを見るたびに思う。 そうなれるまで続けて行きたいと思う。 |